投稿日:2023年10月9日
あいかわらずヘタクソな星景写真ばかり撮っています。
星の軌跡の合成方法に比較明合成というものがあります。
比較明合成とは、合成する画像のピクセルを比較し、明るい方を合成にする手法です。
以前、比較明合成をPhotoshopで自動化するJavaScriptを自作したのを紹介しました。
星空撮影やタイムラプスなどを色々と調べていたらフリーソフトのStar StaX というものを見つけました。
これで少しは脱ヘタクソを目指したいところです。。。
▲StarStaX のサイト。
Mac、Windows用に用意されています。Mac用には最新のmacOS 14(Sonoma)も用意されており、さらにM1、M2版と、Intel版も用意されています。
▲ディスクイメージがダウンロードされます。
▲ディスクイメージをダブルクリックするとライセンスに関する同意が表示されるので、Agreeをクリックします。
▲解凍されるのでStarStaX.appをアプリケーションフォルダにドロップしてインストールします。
▲起動しました。左上のアイコンをクリック、もしくはファインダーから処理したい画像を Drop Images Here にドロップします。
▲今回は、先日撮影した上のインターバル3秒で撮影した100枚の画像で試したいと思います。
▲Blending Mode です。
訳すと、 Lightenは明るくする。Darkenは暗くする。Addは加算。Substractは減算。Multiplyは乗算。Averageは平均。Average + Increase Exposureは設定した数値分増加させながら合成するモードで、Average + Decrease Exposureは設定した数値分減少させながら合成するモードです。
Gap Fillingは合成した際、星の隙間の埋まり方をシミュレートするモードです。チュートリアルページ があるので、そちらをご参考ください。
▲Lighten(明るくする)で合成。
▲Darken(暗くする)で合成
▲Add(加算)で合成
▲Subtract(減算)で合成
▲Multiply(乗算)で合成
▲Average(平均)で合成
▲Average + increase Exposureで合成。
設定した数値分、増加させながら合成するモードです。数値の入力範囲は0〜10です。
▲Average + Decrease Exposureで合成。
設定した数値分、減少させながら合成するモードです。数値の入力範囲は0〜10です。
▲LightenとGap Fillingを選択時Comet Modeが表示されます。
文字通り、流星のような軌跡に合成することができます。
Process images in reverse orderにチェックを入れると逆方向に流れます。
▲Comet Modeで合成しました。
ここまで静止画像の作り方でした。どれも結果を確認し試行錯誤しながら合成する感じになると思います。
以下は、タイムラプス作成に関する項目になります。
Cumulative Image Saving
直訳すると累積画像の保存になります。
▲Save after each stepにチェックを入れると項目がアクティブになります。
これは各画像ごとに、1枚づつ番号の若い画像を比較明合成しながら保存していくモードになります。
つまり、01の画像はそのまま保存。02の画像は01と02で比較明合成。03の画像は01、02、03で比較明合成。・・・100の画像は1〜100までの画像を比較明合成。
つまり、各画像を順次見せることによって、流れるようなタイムラプスを作ることができるということです。
Image Numberingは画像の開始番号を指定し、Reverse numbering schemeは開始番号を逆にします。
Output Folderで保存先を指定します。
あくまでもタイムラプス用の画像を保存するだけで、タイムラプス動画自体はPhotoshopやPremiere Proなどで作成します。
Comet ModeのShort TrailsとLong Trailsを変えつつ作成したタイムラプスは以下です。
▲Short Trailsで作成。普通のタイムラプスと変わらない。。。
▲Defaultで作成。
▲Longで作成。
その他のPreferencesです。
▲Imagesタブ
View InterpolationはFast、Smooth、Automaticから選べます。表示設定になります。
Backgroundはプレビューの背景色です。
Use Compressionは圧縮の設定なのでチャックは外しましょう。
▲Background設定。左がDark、右がLight。
▲Generalタブ。一般設定です。
言語は英語、ドイツ語、スペイン語、フランス語、イタリア後から選択します。
User Interface。Inver scrolling(スクロールを反転)、Disable info message(情報を非表示)。
あとは、設定初期化やアップデートの自動チェックに関する項目です。
SiriusComp というWindows用のフリーソフトがあります。
アストロアーツのステライメージ や、画像ソフトではありませんが国立天文台がリリースしている宇宙ビューワーMitaka など、この手のソフトはWindows用しかリリースされてないものが多々あります。
そんな中で見つけたMacでも使える今回のStarStaX 。
「目から鱗」的に感動しました。
画像処理の一助になるのは間違いありませんが、基本、撮影の方も上達しないと意味がありません。
月一で星景写真を撮りに行けるように努力したいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。