投稿日:2022年5月5日

 

レンタルサーバーを契約していると、サービスの一環としてWordPressをインストールする項目があると思います。
phpMyAdminも付随しており、半自動でインストールできます。

 
ローカル環境に手動でインストールしてみたいと思います。
手動とは言いつつもサーバー構築にはMAMP、ZAMPPを使います。
MAMPとZAMPP
▲左、MAMP、右、ZAMPPのアイコン。
 

 MAMP環境での構築

MAMP
MAMPサイト 
Downloadsをクリックします。
 

MAMP
▲Downloadsページ。
Mac版はIntel、M1プロセッサー用に分かれています。
 

MAMP
▲ダウンロード、インストールして起動。
起動時、管理者のパスワード入力が求められます。
サーバー動作時はこのような表示になります。
Document rootlocalhostの場所です。
もちろん変更も可能です。
右上のWebStartをクリックすると下図が表示されます。

phpMyAdmin
ToolsからphpMyAdminを選択します。
 

phpMyAdmin
phpMyAdminが表示されます。
日本語を選択し、データベースを新規作成します。
任意のデータベース名を入力します。今回はwordpressとしておきます。
utf8_general_ciを選択しOKをクリックします。
 

WordPress.org
▲続いてWordPress.org からWordPressをダウンロードします。
 

WordPress
▲バージョンNo付きのzipがダウンロードされるので、解凍しwordpresというフォルダ名にしておきます。
MAMPで指定しているDocument rootに格納します。
/Applications/MAMP/htdocs/ になります。
 

WordPress
▲URLに localhost/wordpress と入力するとインストール画面が表示されるので左下の「さあ、はじめましょう!」をクリックします。
 

wp-config-sample.php
▲インストール前に /Applications/MAMP/htdocs/wordpress/wp-config-sample.php の27行目付近にデータベース名とユーザー名、パスワードを入力する箇所があるので上図のように入力しておきます。
データベース名は先ほど作成したものになります。
 

WordPress
▲インストール画面に戻り、上図のように入力します。
 

WordPress.org
インストール実行をクリックします。
この時点で、wp-config.php ができるので、先ほど設定したwp-config-sample.phpは削除しても大丈夫です。
 

WordPress
▲続いて詳細入力画面が表示されるので、任意入力します。
今回はテストなので脆弱なパスワード設定にしています。
WordPressをインストールをクリックします。
 

WordPress
▲成功しました。
ログインしましょう。
 

WordPress
▲無事にローカル環境にインストールできました。
 

WordPress.org
▲データベースにもWordPressの各テーブルが作成されます。

 ZAMPP環境での構築

ZAMPP
ZAMPPサイト からダウンロードします。
ただし、こちらのサイトからMac版をダウンロードするとVM(Virtual machine)版がダウンロードされます。
VM版はlocalhostをローカル環境に持たず、完全な仮想マシーンに構築する仕組みになっています。
従来のネイティブプログラムこちら からダウンロードしてください。
 

ZAMPP
▲ネイティブ版とVM版はこのようになっています。
明確に記載されてないので分かりづらいです。。。
 

ZAMPP
▲起動したネイティブ版
ダウンロードした xampp-osx-8.1.5-0-installer.dmg を解凍しインストーラーからインストールします。
こちらも起動時管理者のパスワード入力が求められます。
 

ZAMPP
▲起動は /Applications/XAMPP/manager-osx.app から行います。
エイリアスで、実体は /Applications/XAMPP/xamppfiles 内にあります。
 

ZAMPP
▲アプリ画面トップのGo To Application をクリックすると表示されます。
Start Servers をクリックします。
 

ZAMPP
▲サーバーが開始するとダッシュボードが表示されます。
phpMyAdminには右上からアクセスできます。
 

ZAMPP
▲アプリ画面の Manage Server タブでそれぞれ起動しているのが分かります。
SQLやApactheを個別に扱えるのがZAMPPの特徴です。
 

データベースの作成はMAMPのときと同じですが、WordPressのインストールは異なるので少々注意が必要です。

ZAMPP
ZAMPPでのインストール時はパスワードは空欄にしておきます。
 

ZAMPP
▲同じくインストール画面でもパスワードは空欄にしておきます。
 

ZAMPP
▲上図のように表示されるので指示に従って複製した wp-config.php にペーストします。
インストール実行をクリックします。
 

ZAMPP
▲複製した wp-config.php にペーストします。
 

WordPress.org
インストール実行をクリックします。
MAMP同様、この時点で wp-config-sample.php は削除しても大丈夫です。
 

WordPress
▲あとはMAMP同様に入力しWordPressをインストールをクリックします。
 

WordPress
▲成功しました。
ログインしましょう。
 

WordPress
▲ZAMPPでも無事にローカル環境にインストールできました。
 

 ZAMPP環境での構築 VM編

VM(Virtual machine)版も紹介しておきます。
ZAMPP VM
ZAMPPサイトのトップページ 、もしくはVM版ダウンロードページ からダウンロードします。
 

ZAMPP VM
▲ディスクイメージをダブルクリックすると展開されます。
ダブルクリックでインストールを促す表示ですが、インストーラーは起動しません。
アプリケーションフォルダにコピーし、起動します。
 

ZAMPP VM
▲起動したら Start をクリックします。
 

ZAMPP VM
▲開始しました。
IPアドレス192.168.64.2が振られますが、初期状態ではApacheが起動せず、このままではlocalhostにも接続できません。
 

ZAMPP VM
Volumes タブで表示される Mount をクリックします。
 

ZAMPP VM
lamppボリュームがマウントされます。
これが仮想マシーンになります。
この仮想マシーンの中にhtdocsphpMyAdminが格納されています。
 

ZAMPP VM
/lampp/etc/extra/httpd-xampp.conf の13行目に上図のように追記します。
Require all granted とはすべて許可するという意味です。
 

ZAMPP VM
▲Apacheも起動できました。
これでサーバーが立ち上がります。
 

ZAMPP VM
▲続いて Network タブから localhost:8080 を選択しEnableをクリックします。
これでURLに localhost:8080 と入力すればlocalhostに接続できます。
 

あとは、lampp/htdocs/WordPressを配置し、ネイティブ版ZAMPPと同じようにWordPressのインストールを行います。

ただし、WordPressインストール後のwp_optionsデータベースのフィールド、
siteurlとhomeがhttp://192.168.64.2/wordpressになっている
ので、http://localhost/wordpress で接続したかったら修正が必要になります。
 

まとめ

WordPressのローカル環境構築は他にも色々とありますが、代表的なのはこの2点です。
上でも書きましたがZAMPPはSQL、Apache、ProFTPD(FTPデーモン)を個別に扱え、より開発環境には向いていると思います。
しかし、WordPress単体ではMAMPの手軽さに軍配が上がると思います。
 

MacにはデフォルトでApacheがインストールされています。
localhostの場所は /Library/WebServer/Documents になります。
ここにもインストールすることは可能ですが、phpMyAdminの表示方法など多少手間がかかるので、別の機会に紹介したいと思います。
 

なお、今回紹介した内容は、2022年5月14日 (土) に開催される『WordPress Mega Meetup Japan 2022 Spring』 で紹介されると思います。
ZAMPP VM
 

Chiba WordPress Meetup では『ローカル環境に作ったWordPressサイトを公開サーバーで復元するワークショップ』 と題し、本番環境にアップする内容をお届けします。
 

奮ってご参加ください!
 

最後まで読んでくださりありがとうございました。
 

Pocket