投稿日:2021年12月12日
今年も寒い季節がやってきました。
 昨年までHTML、CSS、JavaScriptやAfter Effectsを使って雪が降るアニメーションを作ってきました。
今年も何か作ろうと思い、異なるバリエーションを作ってみました。
 ▼こちらです。
 
  
手順です。
 
 ▲After Effects 2020を起動します。
  

 ▲新規プロジェクト > 新規コンポジションを作成します。
 コンポジション名は「雪」、フルHD、3分の設定にします。
  

 ▲新規平面を「雪01」という名前で作成します。
  

 ▲平面「雪01」を右クリックし、エフェクト > シミュレーション > CC Particle World を選択します。
 カスタマイズは以下。
  

 ▲Grid & Guides のチェックは全て外します。
  

 ▲上記の設定にしました。
 Birth Rateは5.0にします。
 発生率を表すもので、最大で30000まで入力できますが数が多いほどメモリを消費します。
 Longevity(sec)は 5.00にします。
 消滅するまでの時間を表します。
 Producerは出現地点を表します。
 各Positionで、X、Y、Z軸の位置を決め、各RadiusでX、Y、Z方向の広がりを表します。Radiusは半径という意味です。
 Physicsは物理的な動きを表します。
 AnimationはExplosive(爆発的な〜という意味)にします。
 Velocityは速さを意味します。
 Gravityは重力を意味し、この値を0にすると中央から吐出するような動きになります。
 Resistanceは抵抗を意味し、数値が高くなるほど出現範囲は狭くなります。
 上記の数値の組み合わせで動きの変化を調整します。
  

 ▲Particleの設定です。
 上図のような設定にしました。
 Colorは白やグレーを使いました。
  

 ▲Extrasは付加的な要素です。
 Random Seedだけ500にしました。
 回転を加えた動きにしたり、深度を調整したり、エフェクトの一部分を一時的に停止させたりと、面白い動きが加えられます。
  
ここまでの雪の動きが下の動画になります。
 
  

 ▲「雪01」レイヤーを複製し「雪02」レイヤーとします。
 上図のような設定にしました。
 AnimationのVortexは渦巻きという意味があります。
 雪の動きが少し渦巻くようになります。
  

 ▲「雪02」レイヤーのParticleの設定。
  
「雪02」レイヤーの動きです。
 10秒目くらいから雪が舞い始めます。
 
  
これに背景画像と効果音、BGMを加えます。
  
効果音、BGMとBGMは、FREE BGM DOVA-SYNDROME からダウンロードします。
BGMは、のるさんの『冬の窓』
効果音は、Make a field Musicさんの『吹雪』 
 を使わせていただきます。
  
ダウンロードした吹雪の効果音ですが、18秒と尺が足りません。
 手動で繰り返し配置すると、不自然に繋がってしまうのでAdobe Auditionで編集します。
 Adobe Auditionのリミックスを使用するとAIが繋ぎ目を自然になるように合成してくれます。
  
手順です。
 
 ▲Adobe Auditionを起動します。
  

 ▲ファイル > 新規 > マルチトラックセッション を選択します。
  

 ▲セッション名とフォルダーの場所のみ任意設定し、残りはデフォルトの状態にします。
  

 ▲トラック1を右クリックし挿入からファイルを選択します。
  

 ▲吹雪.mp3を選択します。
  

 ▲プロパティパネルのリミックスを展開し、リミックスを有効化をクリックします。
  

 ▲ターゲットデュレーションを編集します。
 オリジナルの尺は18.076秒です。
 これを3分にします。
  

 ▲オリジナルです。
  

 ▲3分に編集した結果。
 クリック1つでAudisionが自動で生成し合成してくれます。
  

 ▲ファイルを書き出します。
 ファイル > 書き出し > マルチトラックミッションダウン > 選択したクリップ を選択します。
  

 ▲任意ファイル名と保存先を設定し保存します。
  

 ▲保存した効果音とBGMをプロジェクトパネルにドロップし取り込みます。
  

 ▲始めは無音で、少しづつ音量を上げていく設定にします。
 各音源はこの数値で無音になります。最終フレームもこの数値にしてます。
  

 ▲3秒で音量をMAXにします。数値はマイナスですが、あまり主張しないように小音にしてます。
 終了3秒前にもキーフレームを置きます。
  

 ▲「吹雪」の音源に強弱を加えたいと思います。
 音源のMAX区間の2点を選択しウィグラーを適用します。
  

 ▲この設定でウィグラーを適用します。
 お好みで設定しましょう。
  

 ▲音源にウィグラーのキーフレームが追加されました。
  
▼動画にしました。オーディオレベルが左右ともウィグラーが適用されているのが分かります。
  
背景画像を配置します。
 
 ▲「黒い背景」という名前で平面を作り、少しづつ透明度を上げ映像を見せるようにしました。
 背景画像も取り込んで、時間が経つにつれ少し拡大するように設定しています。
  
最後にファイルを書き出しします。
 
 ▲ファイル > 書き出し > Adobe Media Encoder キューに追加… を選択します。
 After Effects単体ではmp4への書き出しはできません。
 mp4へ書き出したい場合はMedia Encoderを使いましょう。
  

 ▲しばらくするとMedia Encoderが起動します。
  

 ▲任意設定をし、書き出します。
 mp4への書き出しはh.264を選択します。
 カスタマイズしたい場合はプリセットをクリックし設定します。
  

 ▲書き出し中のエンコーディングパネルです。
  
▼最後にもう一度掲載します。出来上がった動画です。
 
  
デフォルトのエフェクトでここまでできるとは秀逸です!
 今回は雪の形状を円にしましたが、質にもこだわり、ギザギザした感じや羽のような感じにしても良いかと思いました。
 よりリアリティな作品作りを心がけたいと思います。
  
最後まで読んでくださりありがとうございました。
  



